建起し工事
建起し工事ってどんな工事?
建起し工事とは、地震や台風で歪んた建物を直す工事です。
①建物の傾きは直せます
傾きを直すには、建物が水平になった状態からの傾きを計測します。水平を基準にどれだけ、どの方向へ傾いているのかを計測して建物全体を起こします。
②どんな方法で直せますか?
ターンバックルという道具を使い、ワイヤーを梁または小屋組みの丸太にかけ、柱脚にアンカーを取り斜めに引っ張ります。建起しのターンバックルは一か所だけでなく建物内各方向へ一定に引っ張って傾きを修整します。
③傾きを直した後はどうすればいいの?
ターンバックルによって傾きが修正されたら、壁に筋違いや構造用合板などで耐力壁を施工し傾きを止めます。建物内に補強が出来ない場合は外部に鉄骨の補強材を施工することもあります。
工事例
建起し工事 事例1
神社の拝殿。不同沈下が随所にあり、全体の傾き修正を施工しました。その際、傾きが大きかったのでターンバックルにて建起ししました。
建起し工事 事例2
お寺大御堂の耐震補強工事。柱脚を鉄骨にて根がらみを行い足下を固めてターンバックルにて建起しを行いました。
建起し工事 事例3
一般住宅古民家での傾き修正工事です。床から天井まで80㎜の傾きがあり、内部造作を全て解体して建起し工事を行いました。