安田社長の”もったいない”道

曳家の仕事2

06.12

PB240080

建築での曳家の仕事は、大きく分けると五種類ある。一つは移動工事。

区画整備や道路の拡幅工事に伴なう家の移動、または敷地内で建物を有効に使う為に移動させる。

二つ目は嵩上げ工事。建物が低い位置にある場合、湿気対策などの為に高く上げる。

あるいは既設の基礎が劣化などによって著しく耐久性が劣る場合は、

建物を一度上げておいて基礎を解体し、新しい基礎を施工する。三つ目は沈下修正工事。レベル調整工事とも言われ、

建物が水平ではない状態の一番高い位置を基準とし、低い位置との高低差の分だけレベルを調整する。

四つ目は建起し工事。建物が傾いている場合、ターンバックルという棒ジャッキで強制的に軸組を引っ張り起こす。

これによって水平レベルと軸組の傾きを修整し、建てた当時の状態に戻す。最後は基礎支持補強工事。

耐圧版工法、アンダーピーニング工法による工事で既設の基礎の下を人力で掘削して耐圧版を設置し、

地盤から基礎を支持補強する。同様に基礎の下を掘削し、支持層地盤まで鋼管杭を自重を反力として油圧ジャッキで

圧入し補強する工事だ。いずれも建物が建ったままで最新の補修工事が行えることから、

様々な建築の現場で取り入れられている。これまでは曳家が知られていないことから古き良き建物が

解体されることがよくあり残念に思っていた。しかし今では広く理解してもらえるようになり

「もったいない」という貴い考えとぴったりな仕事が曳家と信じ誇りを持って取り組んでいる。

 

平成13年に岐阜新聞の「素描」でコラムを連載さしていただいたので掲載していきます。

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